IE9ピン留め

久野はすみの短歌と日記
by hasumi-kuno

『とりつくしま』

ふだんなかなか時間がとれないのだが、このところやたらと本を読んでいる。
年賀状とか掃除とか短歌の勉強とかからの、現実逃避。
買ったまま置いてあった本、人に借りた本、図書館の本、いただいた本を
手当たり次第、とりまぜて読んでいる。

東直子さんの連作短編集『とりつくしま』は面白かった。
思いを残して死んだ人が、物(魂のないものにかぎる。動物、植物はNG)にとりつく話。
それぞれ、死んだ人の一人称で語られる。

もし、わたしがとりつくなら、なんだろう。
子どもの将来は、とくに見たいと思わない。
愛する人…は、ないな(笑)
そんなふうに思いを残すことが、想像できない。
勝手にやってくれ、だ。

あ、思い当たった。
人生最大の思い残しがあるではないか(おおげさ)。

劇場。

舞台の、袖幕にとりつきたい。
左右に下がっている、あの黒い幕。

開演前には客席のざわめきが聞こえるだろう。
上演中は明るい舞台をそっと見守る。
袖から出ていく役者の深呼吸にふるえたり、
おっちょこちょいの裏方が、ぶつかったりするだろう。

できれば操作盤のそばの幕がいいなあ。
インカムをつけたチーフがキューを出すのを見るのは楽しい。
あそこなら幕が下りるときには、観客の満足した顔を
少しだけ、覗き見ることができるだろう。

決めた。
わたし袖幕にします。
# by hasumi-kuno | 2011-12-24 11:09 | 日記 | Trackback | Comments(0)

松山歌会(12月10日)

12月10日、松山歌会でした。

杉田さん、秋川さんもいらして出席者6名、詠草は7首。
二時間ほどかけて、ひとつひとつじっくり読む。
鍵、丸、山のかっこの使い分けや
上と下の関連のつけかたなど。
それから、男女の好みの違いについて、
以前「五千の桜」と「数千の桜」で
意見が割れたという話がおもしろかった。
男性が五千、女性が数千だったとか。

杉田さんの評は論理的で分かりやすく、気持ちがいい。
杉田さんと詠草のみ参加のひとが高得点をさらう。

軽く「遊子」の合評。
エロスと愛について。
読む人をどきどきさせるって素敵だなあ。

場所をかえて食事して、行けなかった内田樹先生の講演の話など聞く。
まだ場所をかえて、米ちゃんを呼び出して飲む。

わたしの歌は女性には好評だった。
試しに推敲前のものを見せると
男性陣はそちらのほうがいいと言う。
そーかなあ。どーかなあ。

蓮の花あめにうたれているあした結びなおしてまたほどきゆく/久野はすみ

推敲前
蓮の花あめにうたれている朝つなぎなおした手をまたはなす
# by hasumi-kuno | 2011-12-24 11:04 | 日記 | Trackback | Comments(0)

最近みたもの。

ちょっと前に書いてアップするの忘れてました(汗)
みたものいろいろ。

◎「新少林寺」(シネマサンシャイン大街道)

辛亥革命の翌年の設定で、少林寺炎上を描いた
アクション・エンタテインメント。
(実際の炎上はもっと後だそう)

かっこいい〜。アンディが泣かせる〜。
ニコラス・ツェーが美しい!そして極悪非道!
三人のお坊さんがそれぞれ良い。
特別出演のジャッキーも良い味。
ラストはもう火薬、どっかんどっかん、ハンパねえ。
おまけにエンディングがアンディの歌!(本当はあたりまえなんだけど)
このエンディングロール映像がまたすばらしい。

友だちとふたり、興奮しすぎて出口まちがえた。
それぐらい良かったです(笑)


◎文学座公演「殿様と私」

明治19年。西洋化になじめない子爵は
因循姑息と馬鹿にする者たちを見返すために
鹿鳴館でダンスを踊ることを決意。
西洋嫌いのお殿様のダンス修行がはじまった…。

マキノノゾミ作、西川信廣演出。
「王様と私」の設定を借りて、明治の日本人の在りようを描いた作品。
青年座の「赤シャツ」もそうだったが、
笑いの中に重いテーマが織り込まれており、
人間がしっかり描かれているところ、
やっぱりマキノさんは井上ひさし先生とよく似ているなあ。

戯曲もいいが、新劇のスタッフ・俳優の実力にも感動。
役者がうまいから、ほんと笑いっぱなしでした。


◎「スプリング・フィーバー」(シネマルナティック)

夫の浮気に気付いた妻は探偵に尾行を依頼する。
夫が恋した相手は昼は会社員、夜は女装の歌手という顔を持つ
ゲイの青年だった…。

ブエノスアイレスのようなスタイリッシュな雰囲気はなく
性描写も含め、日常をリアルに描いている印象。
だけど明確に語られてないところもあって
ざらざらした映像が理性じゃない部分をぐいぐい揺さぶってくる。

タブーを破っても、逃げても、ふれあっても
孤独なんだよなあと思ったことでした。
ゲイの青年を演じたチン・ハオがいい。
時間がたつにつれ、じわじわと惹かれております。
 
あ、「1911」忘れてた!
まあいいか〜。
# by hasumi-kuno | 2011-12-17 22:51 | 映画・演劇 | Trackback | Comments(0)

乙女座最低の日

今朝、出かける直前に聞こえてきた
「今日いちばん運勢が悪いのは乙女座のあなたです!」

そのせいだとは思わないけど、今日のダメっぷりはすごかった。
書こうとするとボールペンのインクが切れる。
セロテープが終わる。
ホチキスはからっぽ。
そしてコンビニで買った鮭のおにぎりに、鮭が入ってなかった!
間違えて買ったんじゃない。
いや驚いた~。

さて、昨夜が締め切りだった題詠blog
けっきょく時間オーバーでリタイアしてしまいました。
でも、恒例のみのりさんとのデッドヒートもできて楽しかった。
90首まで投稿して、あとは自分のブログで100首まで。
1日で96首、そりゃもう出来はめちゃめちゃだけど・・・。

あ~面白かった!
ぺんぺん100%
# by hasumi-kuno | 2011-12-01 23:42 | 日記 | Trackback | Comments(0)

「ふたりのヌーヴェルヴァーグ」

お寿司の前の話。

日曜日の午前中はゆっくりするはずだったのだが
シネマルナティックを守る会のツイッターを見ていたら
俄然興味がわいて、大急ぎで支度して電車に飛び乗った。

ゴダールとトリュフォー、その友情の日々から決別までを
ふたりの作品やインタビュー映像などを交えながら
淡々と描いたドキュメンタリー。

天才的なゴダール、職人肌のトリュフォー。
映画でなくてもよかったゴダール、映画しかなかったトリュフォー。
生まれも性格も対照的なふたりは
まるで「突然炎のごとく」のジュールとジムみたいだ。
そしてふたりの監督の間でゆれながら
ヌーヴェルヴァーグを生きた一人の俳優。

作品の断片のきらめきは、まさに「新しい波」。
眩しくてせつない。
ふたりの映画を見直したくなった。
# by hasumi-kuno | 2011-11-18 07:05 | 映画・演劇 | Trackback | Comments(2)

行列のできるお寿司屋さん

10月の終わり頃から3カ月1度の繁忙期に突入。
それが先週の土曜日に一段落して、以下は日曜日の日記です。

「安くて美味しいお寿司屋さんがあるんですよ」

と、若い友人に連れていかれたのは
デパ地下の鮮魚売り場の奥。
よく見ると、お寿司とお肉のショーケースの間に
暖簾がかかった半間の入り口がある。
会社帰りによく行く場所なのに
教えてもらうまで、まったく気付かなかった。

そこへ、今日は両親を連れて行った。
やっぱり、うまい!
ネタは新鮮でおおきいし、
穴子なんかもう、とろけるとろける。
ウニ、いくらもついた並にぎり、1280円。
お魚のおつゆもうまー。

カウンターのみ、7席、
そりゃ、行列もできるわなあ。
9割が常連さんという、穴場であります。
# by hasumi-kuno | 2011-11-18 07:01 | 日記 | Trackback | Comments(0)

「地下鉄のザジ」「リトル・ミス・サンシャイン」

先週の日曜日はぐずぐず迷っていたところを
友だちに「ぜひ!」と背中を押されて
シネマルナティックのルイ・マル特集へ。

「地下鉄のザジ」
伝説的なスラップスティック映画。
笑いのツボがてんこもり。
おじさんの歌いあげるようなフランス語と
くるくる動くザジの映像とのコンビネーションがいい。
面白かった~。行ってよかった!

金曜日はDVDを1本。

「リトル・ミス・サンシャイン」
ミニシアター映画のコミュのトップ画像にもなっていて
ずっと気になっていた。
ダメ人間ぞろいの一家のロードムービー。
最初の20分ぐらいで全員のキャラがはっきりわかるのはうまいなあ。
プロットが面白いだけでなく
青空、黄色いバスなどキッパリした色彩がきれい。
自分のダメさに落ち込んでいたときに見たせいか
爆笑しながら最後はちょっとうるうるしてしまった。
愛おしい映画。
# by hasumi-kuno | 2011-09-19 22:06 | 映画・演劇 | Trackback | Comments(0)

休短日

このところいろいろ追われているのだが
なんとか原稿を送り終えた翌日は、ちょっと短歌のことはおいといて
友人がすすめてくれた本を一気読み。
そしてDVDを一本。

池井戸潤の『下町ロケット』。
直木賞受賞で話題の作品。
ストーリー展開がうまい。
企業もので、開発にかかわる話なのに
文系、数字苦手人間にもわかるように書いてくれている。
ステレオタイプと思う部分もあるけど、元気がでる話。

『トレジャー・オブ・エンペラー 砂漠の秘宝』
ジェイとチーリンの競演にもかかわらずコケたという話題の映画。
うーん、いろいろ盛り込んでるのに、どのエピソードも中途半端?
ワイヤーアクションと馬のアクションはさすが。
砂漠でも美しいチーリン。
これが映画じゃなくて、シリーズもののCMとか
ミュージックビデオだったら絶賛する。
あ、そうか、そもそも制作意図として
ストーリーはどうでも良かったのかも? それならわかる気が。
わたしはツッコミながら存分に楽しんだけど
ストーリー重視の人にはすすめにくいなあ。

気分転換おわり。
今日はこれからまじめに作業します
# by hasumi-kuno | 2011-09-10 14:08 | 映画・演劇 | Trackback | Comments(0)

映画・覚え書き

最近観たもの。

「海洋天堂」
東京大会の翌日、すっぴんで駆け込み鑑賞。
自閉症の息子とその父親の物語。
ラスト近くでは館内中がしずかに泣いていたが、
悲しみの涙ではなかったと思う。
とにかくジェット・リーがすばらしい。
映像も美しい。
抑制のきいた佳作。

「孫文の義士団」
オールスター競演の歴史アクション大作。
孫文が香港を来訪、各省の代表者に向けて演説をすることになった。
革命を阻止すべく、朝廷は500人の刺客を差し向ける。
孫文を守るために集められたのは、たった8人の名もなき人々だった…。
前半で義士たちひとりひとりの“戦う理由”を描き
後半で彼らの1時間の戦いを描く。
義士たちのおおかたは革命の意義とは関係なく
孫文の顔さえ知らないというのが、逆にリアルでせつない。
出演者はみんな良かったが、中でも車夫役のニコラス・ツェーは出色。

以下はお盆休み中にDVDで。

「導火線」
ジャンルはギャング映画?(メイキングでそう言ってた)
個人的にはルイス・クー目当て。
でも見所はドニー・イェンとコリン・チョウの死闘。
2人とも武闘のプロだから、すごい迫力だ。
わたしにはバイオレンス色が強すぎたけど
アクション好きにはたまらないだろう。
ざっくり言うと、暴力刑事と相棒の潜入捜査官が
悪の権化みたいな三兄弟と戦う話。
アクション映画に徹していて、潔いかもしれない。

「ブレイキング・ニュース」
面白かった~。
ひとつのビルに強盗、殺し屋、人質の父子、
特捜警察、機動部隊がいりまじる。
指揮官と強盗とのスリリングな頭脳戦、
ガンアクション、男たちの食卓、絆…。
ジョニー・トーの世界を堪能した感じ。
リッチー・レンの魅力全開。
ユウ・ヨン(レッドクリフの劉備)も渋い。

「イン・ザ・プール」
脚本・監督が三木聡、主演・松尾スズキですから
だいたい想像がつくというもの。
競演はオダギリジョーと田辺誠一と市川実和子。
あ、真木よう子もいたりして。
好みでいうと、亀>転々>沼>プール>図鑑、かな。
でも、アナーキーという点では、最強。
ある場面がツボで大爆笑してしまい
今日一日、思い出してはおかしくてたまらなかった。
ああ、また思い出してしまったよ。
最近観た中で唯一の邦画がこれって。
・・・まあいいか。
やっぱり好きだ、三木聡。
# by hasumi-kuno | 2011-08-20 01:21 | 映画・演劇 | Comments(0)

量と質

7月の東京大会が終わってから、仕事も短歌の事も私事も、
なんとなくバタバタしていた。
仕事は例によって三カ月に一度のピーク。
短歌は同人誌の歌づくりと未来関係の作業と原稿ひとつ。
私事は手習いの昇級試験(残念ながら上がれず)と
松山まつりの野球拳の踊り手集め(こっちは盛り上がった)。

ここ数日ですべてが終わったが、原稿はすぐ次の締切がくる。
同人誌の評論と未来関係がふたつ(ありがたいことです)。
まもなく作業(記念年表の校正)も入ってくるだろう。

もともと優柔不断でカメなのだ。
基本的な考え方を変えなければ乗り切れない気がする。
実作については、しばらく続けていた1日1首が自信になった。
次は「読み」。
なんだってたくさんやれば向上すると信じよう。

TLで見た「量あっての質」という言葉が響く朝。
# by hasumi-kuno | 2011-08-15 12:55 | Trackback | Comments(0)
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