ぺんぺん草日記 hasumi.exblog.jp

久野はすみの短歌と日記


by hasumi-kuno
プロフィールを見る
画像一覧

10月19日 仲良しクラブ

常連さんたちで賑わったビリヤード場最後の日。
日付が変わる頃、Yさんが「撞こうか」と言うので驚いた。Yさんは、ビリヤード場の店長も経験している上級者だ。ずいぶん前にワンセットだけ撞いてもらい「センターショットをハーフで練習したら?」とさらりと言われたことがある。いったいどういう風の吹き回し?
わたしは緊張するとおしゃべりになる。Yさんは、一言もしゃべらない。「しずかですね」と言うと、にこりともせず「いつもそうだよ」と言う。チャンスは何度かあったような気がするが、わたしは一度もものにできなかった。
撞き終わると、Yさんは静かに言った。「仲良しこよしで楽しくやりたいならいい。そうじゃないなら、しゃべっちゃだめ」
顔がカーッと熱くなった。
「前にハーフのセンターショットをやれって言ったよね?あれから何してたの」
「どんな球が撞きたいの」「弱いから、当たる前にずれるんだ」Yさんは気持ちいい音をたてて、次々ポケットしていく。
「どの距離からでも手玉が止められるようになったら、また呼んでね~」
そういって、Yさんは帰っていった。

※センターショット:的球をセンタースポットに、手球を対角線上に置き、まっすぐポケットに向けて撞くショット。ハーフのセンターショットはフットスポットに的玉を置き半分の距離にしたもの。
[PR]
by hasumi-kuno | 2004-10-19 21:48 | 日記