ぺんぺん草日記 hasumi.exblog.jp

温度差

今回の震災に比べると、わたし自身の芸予地震の体験など
どれほどのこともないと感じる。
アルバイト先のビリヤード場のレジで
ただ立ちすくんでいただけだった。
ガラスの灰皿がひとつ割れたけど、硬直しているわたしを尻目に
若い同僚がさっさと片づけてくれた。

ただひとつ、 あのときに感じた「温度差」については
ときおり思い返してせつなくなる。

芸予地震のとき、両親は平屋の自宅にいて
叔母(母の妹)は古いマンションの9階にいた。
両親の家ではほとんど何事もなかったのだが
叔母の部屋では、大型テレビがラックから落ちかけ
食器棚から食器が飛び出し、破片が床に散乱した。
一人暮らしの叔母は不安と恐怖でいっぱいだったと思う。

父は叔母に「こちらはなんともないから」と
のんびりとした口調で電話をいれた。
パニックをおこしていた叔母にしてみたら
これはとんでもないことだった。
叔母はもうれつに怒った。
父にしてみれば叔母を落ち着かせようと思ってしたことが
とがった神経を逆撫でしてしまったのだ。

そういう気持ちのすれ違いが、いま
日本中で起きているのだろうか。

そして父親似で、やはり逆撫でしてしまいそうな自分は
なるべくだまっていようと思いながら、できなかったりするのだ。
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by hasumi-kuno | 2011-03-20 09:52 | 日記 | Comments(0)