ぺんぺん草日記 hasumi.exblog.jp

久野はすみの短歌と日記


by hasumi-kuno
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『とりつくしま』

ふだんなかなか時間がとれないのだが、このところやたらと本を読んでいる。
年賀状とか掃除とか短歌の勉強とかからの、現実逃避。
買ったまま置いてあった本、人に借りた本、図書館の本、いただいた本を
手当たり次第、とりまぜて読んでいる。

東直子さんの連作短編集『とりつくしま』は面白かった。
思いを残して死んだ人が、物(魂のないものにかぎる。動物、植物はNG)にとりつく話。
それぞれ、死んだ人の一人称で語られる。

もし、わたしがとりつくなら、なんだろう。
子どもの将来は、とくに見たいと思わない。
愛する人…は、ないな(笑)
そんなふうに思いを残すことが、想像できない。
勝手にやってくれ、だ。

あ、思い当たった。
人生最大の思い残しがあるではないか(おおげさ)。

劇場。

舞台の、袖幕にとりつきたい。
左右に下がっている、あの黒い幕。

開演前には客席のざわめきが聞こえるだろう。
上演中は明るい舞台をそっと見守る。
袖から出ていく役者の深呼吸にふるえたり、
おっちょこちょいの裏方が、ぶつかったりするだろう。

できれば操作盤のそばの幕がいいなあ。
インカムをつけたチーフがキューを出すのを見るのは楽しい。
あそこなら幕が下りるときには、観客の満足した顔を
少しだけ、覗き見ることができるだろう。

決めた。
わたし袖幕にします。
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by hasumi-kuno | 2011-12-24 11:09 | 日記 | Comments(0)