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久野はすみの短歌と日記


by hasumi-kuno
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7月9日 松山歌会の日

パタパタとやるべきことをやり、それでもできなかったことを思いつつ
午後3時より松山歌会。
一番いいと思った歌はわたししかとってなくて
最高得票歌はわたし以外全員がとっていた。ううむ。
歌会のあとは、文語文法や資延さんの歌集のことなど話す。

資延英樹さんの歌集『抒情装置』は6月の終わりに届いた。
右からも左からも出し入れできる筒状のケースに
フランス装の美しい本が収まっていた。

世界からわたしを消すならそれはそれ世界のひとつのあり方である
出土したときは割れてはゐなかつたとても勿体ないことをした
その日から着地決まらずにつぽんは痛いところをつかれましたな
マーラーもきつと此処から想念の布をゆつくりひろげていつた
はじめからノブがとれてたはずはないでももしこれがドアでなければ
*資延英樹歌集『抒情装置』より*
   
ニヒルとは少し違う。ねじれている。
いや、ねじれているのは世界のほうで
資延さんは認識力が優れているばっかりにそれが見えてしまうのだろう。
常識をひっくり返されて、感心したり笑ったり。
文語旧仮名の冷静な語り口がなんともいえず可笑しい。
苦渋や怒りも見られるが、激しくはない。
著者は1957年生まれ。
激しい怒りが通りすぎた後の、まだしらけきる前の世代。
(2首目のような歌の魅力は、うまく説明できない・・・)

角田純さんの歌集『海境(うなさか)』を見せていただく。
表紙と目次だけ見て歌集を閉じた。
出版社から送られてきてから、じっくり味わいたい。

それにつけても、ああ、文語文法。
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by hasumi-kuno | 2005-07-11 05:05 | 日記