ぺんぺん草日記 hasumi.exblog.jp

久野はすみの短歌と日記


by hasumi-kuno
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人力飛行機ソロモンの離陸

(つづきのつづきのつづき)
ステージから降りた観客を、出演者が会館の外へと誘導する。
外はすでに暗く、細かい雨がふっていた。
「続きはあちらです!急いでください!」
そこには離陸を待つ人力飛行機ソロモンがいた。

市営球場跡地の広場についに姿を現した、木製の飛行機。
その前に立つ搭乗員たち。
マイクは途切れがちで言葉の意味は伝わりきらない。
だが、容赦なくふる雨の中でのパフォーマンスは圧巻であった。
やはりこれは祭りだ。
テラヤマ祭だ。
それぞれの言葉を叫び終えて走り去ったパフォーマーたちは
きっと寺山の兄弟や子どもたちなのだ。

まだ何か起こりそうな不穏な空気を味わいながら
水たまりだらけの広場をあとにした。

興奮さめやらぬまま、Oさん、シキちゃんと夜のカフェに入り
あたたかいものを食べた。
地図を広げ、それぞれが歩いた道をたどった。
体験したことを話し、受け取ったものを見せあった。

この日、わたしたちが共有したものは何だったのか。
「百年たったらその意味がわかる」と地図には書いてある。
百年後にはみんないなくなってるじゃないか。
なんだかテラヤマに騙されたような・・・?

とにかく楽しい祭りだった。
騙してくれてありがとう。

どんな鳥だって想像力より高く飛ぶことはできないだろう(寺山修司)
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by hasumi-kuno | 2008-11-29 08:08 | 映画・演劇