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久野はすみの短歌と日記


by hasumi-kuno
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カテゴリ:映画・演劇( 56 )

「演劇1」

会社からダッシュでシネマルナティックに駆け込んだ。 「もう始まってますか?」 「いえ、まだです。…だれもいないので始めてなかったんです(笑)」

ええっ? まさかの貸し切り? と、思ったら、続いて「くす☆芝居」のお二人がいらした。 3人か…。かなしいけれど首都圏との文化格差を感じずにいられない。いや、松山が特殊なのか。

想田和弘監督の「演劇1」は 劇作家・演出家の平田オリザに密着したド キュメンタリー。 小説でも映画でも、ノンフィクションより フィクションにひかれるのだけど、これは観て良かった。
講演で演劇とはなにかをやさしい言葉で語 り、 稽古場では細かいセリフのタイミングまで執拗にダメ出しをする。 事務所では経営者として膨大な伝票をチェックし、ほんのわずかな合間にノートパソコンにむかって新しい戯曲を書く。
「演劇はイメージを共有するもの。でも観客は簡単にイメージできるものには感動しません。 イメージし難いものを共有できたときに感動するんです。 いちばんイメージできないもの、それは人の心です」
さまざまな現場のリアルが映し出される。 稽古場、事務所、舞台。 劇場のある駒場東大前の日常の風景がいい。
でもわたしのテンションが一番あがったのは、仕込みと場当たりだった。 梁の多いセットに照明をあてるのは難しい。 いかにもスマートな照明プランナーさんのあしもとが、足袋と雪駄だった。 そんなことがしみじみうれしい。
3時間近い映画は、俳優の志賀廣太郎の還暦をサプライズで祝う場面で終わった。「はい、撤収~」の声(笑)
わたしも旅先の舞台の上で誕生日を祝ってもらったことがある。 数日前から旅のメンバー全員でこっそり仕込んでいたのだった。 演劇人はそういう遊びが大好きなのだ。

ワークショップの打ち上げで、参加した中学生たちに平田オリザはこう言った。
「やってて楽しくなければ、それは演劇ではありません」

来週は「演劇2」を観ます。

※引用は記憶に頼っているので正確ではありません。ご了承ください。
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by hasumi-kuno | 2012-12-15 10:37 | 映画・演劇
11月のシアターねこは、週末のたびに公演が入っているという盛況ぶり。
なのになんだかんだで見られず、昨日ようやく1本見ることができた。

松山の劇団ステッキと香川のサラダボールが組んで
松山と香川で公演を行うという企画。

劇団ステッキ
http://stick-theatre.main.jp/

ねこの事務所(←この言い方かわいい)に寄るため、早めにでかけたのが大正解。
「おいしいコーヒーがありますよ」と言われて入ってみると、ふだんはリハーサル室として使用されている部屋に、高校の文化祭みたいな出店が三つ。
そのラインナップが、ツボ。

惣菜工房やの家のおにぎり(五穀米?)とおみそ汁
http://www.dcity-ehime.com/syousai/main.asp?P_SNO=A0006784 自家焙煎セラヴィのコーヒー
http://www7a.biglobe.ne.jp/~noi/seravi/seravi.htm
GIVの焼き菓子
http://www.homemadecakegiv.com/

さっそくおにぎりとおみそ汁を食べ、食後にコーヒーをいただく。
こういうの、いいなあ。次回もぜひやっていただきたい。

さて、肝心の芝居のほうはどうかというと、たいへん面白かった。そして、山本称子さんは本当にうまい。この人の芝居を見るだけでも充分価値があると思うほど、すっかりファン。
一つだけ残念だったのは、客席だなあ。もっとみんな笑おうよ。ひとり大声で笑うのも気が引けて苦しくてしかたなかったよ。

平田オリザブームの頃はすでに芝居から遠ざかっていたため、実は今回初めてオリザ作品を経験した。この不条理は好きな感じ。竹内銃一郎的香りもして(危険な雰囲気はないけれど)。松山編なので方言での上演。この芝居はあちこちで、その土地の言葉で上演されているようだ。

「目が覚めたら夫婦だった」
ってカフカじゃないんだから、と笑ってしまう不条理劇。
でも・・・じゃあ、夫婦ってなに? 

11月25日(日)まで、シアターねこ、27日、28日は四国学院大学ノトスタジオで上演。
おすすめの1本です。
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by hasumi-kuno | 2012-11-24 12:03 | 映画・演劇

松山市民劇場次回例会

楽しみにしていた芝居が近付いてきました。

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俳優座劇場プロデュース
マキノノゾミ作、宮田慶子演出
『東京原子核クラブ』
7月9日(月)18:30~
ひめぎんホール サブホール
お問い合わせは松山市民劇場
089-943-2460

今年のラインナップのなかでわたしのイチオシ。
マキノさんの作品はおかしくてせつなくて
“人間”がいきいきと描かれている。
初めて芝居をみる方にもおすすめです。


予告もいいですね。わんこがかわいいです。
 ↓ ↓ ↓
『東京原子核クラブ』予告
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by hasumi-kuno | 2012-06-30 22:28 | 映画・演劇
6月3日、シネマルナティックのフィルムマラソンで
「ベニスに死す」「ひまわり」「昼下がり、ローマの恋」の3本立てをみた。
松山でのオールナイト上映は、十数年ぶりだとか。
イタリアンレストランの出店で惣菜やワインも買えるのだが
眠ってはいけないので、とりあえず眠眠打破でガマン(われながらエライ)
最後の映画の前に、ようやくワインを飲む。

3本のうち2本はあまりにも有名だからいいとして、「昼下がり、ローマの恋」。
これがいかにもイタリアンな恋愛コメディで、気持ちよく笑った。
見方を変えれば深刻な話だったり、都合のいいおとぎ話だったりするんだけど
調理する人の腕がいいとこんなにセンスよく美味しくなるのか。
自ら選んで見に行くタイプの映画ではないので、よけい得した気分でしたよ。
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by hasumi-kuno | 2012-06-24 11:23 | 映画・演劇
WOWOWの無料試聴に申し込んだのは
「スプリング・フィーバー」を見るためだったんだけど
その期間にファントムまでやってくれるとは、なんてラッキー。

「オペラ座の怪人 25周年記念公演inロンドン」(長っ!)は
ロイヤル・アルバート・ホールで2日間のみ上演された特別公演を録画したもの。
劇場公開時に友だちにすすめられて
映画館のスクリーンで見て、とても感動したのだった。

思い返せば2004年の映画「オペラ座の怪人」は、見せ方は素敵だったけど、
ファントムはストーカーっぽくて
クリスティーヌは幼稚で、ラウルはただのお坊ちゃまに見えた。
つまり、話がよくわかってなかった(ということに、このたび気付いた) 。

ところが記念公演では、すべてが切実で納得のいくものだった。
ファントムの孤独、クリスティーヌの決心、ラウルの愛情
それらが繊細に描かれ、痛いほど伝わってくる。
何が違うの?演出?演技?歌唱力?と、思わず映画版を見直したほど。
(いろいろ違ってたけど、特に墓場のクリスティーヌの歌はまるで別物!)

WOWOWでは冒頭に短いメイキング映像と
ラミン&シエラのインタビューがあってますます嬉しい。
本編はDVDと同じバージョンらしく、劇場公開版よりも編集が整理された印象。

やっぱりすごい!
すべてがゴージャス!
フットライトのあたりから撮ったり、上から見下ろしたり
通常は見ることができない映像にワクワクする。
マスカレードの人数、いったい何人いるんだ!

改めて思ったのは、劇中劇「ドン・ファンの勝利」の二人の演技のすごさ。
このシーンのファントム、めちゃめちゃせつないー(涙)
マスクどころか、からだをスッポリ布でおおってるのに!

それと、ストレートプレイで7人が同時にしゃべったら混乱するけれど
オペラやミュージカルではできちゃうんだよなーと再認識。
旋律の力ってすごい。
あーなんかもう、いろいろすごいとしか言えない感じになってきた。

カーテンコールでは、ゲストのサラ・ブライトマン(初代クリスティーヌ)が
歴代ファントム4人を従えて歌う。
これがまた迫力で。

さらにこのあと劇場公開版ではカットされていたおまけがあった。
カーテンコールが終わり、舞台後方へ退場するキャストたち。
押し出されるように、ラミンひとりがふたたび舞台中央へ。
喝采をあびる仮面の男。
シエラが走ってきて、子どもみたいに後ろから腰に抱きつく。
ラミン、シエラをお姫様抱っこして退場。
なんともかわいラストでした。
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by hasumi-kuno | 2012-06-02 08:30 | 映画・演劇
数日放置していたシアターネットワークえひめのDMをようやく開く。
松山に新しい劇場がうまれる、ご案内。

オープン企画第一弾は、国際演劇交流セミナー2012「タイ特集」。
東京と同じワーショップが松山で受けられる。

まったく、なんなんだ、この鈴木さんのパワーは。
鈴木さんは、わたしが高校生だったころから地元劇団で活躍していた女性。
Uターンしたときは市民劇場の事務局長だった。
事務局を辞められてからは
地元の演劇人を育て、環境を整えることに力を注いでいる。
シアターネットワークえひめ

案内に、一言添えてあった。

「劇場作ります。使って下さいね。すずき」

一瞬、血がさわいだりして…
いやいや、もうやりません(苦笑)
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by hasumi-kuno | 2012-05-21 00:05 | 映画・演劇
入り方を忘れるほどほったらかしてました(汗)

中華圏の映画をみるのは、たいていシネマルナティックか
シネコンのちっちゃい館。
先日は東京行きのついでに、ひさびさの金城さんの映画を、
新宿ピカデリーでみることができたのは、とてもうれしいことでした。
スクリーンのサイズもさることながら、音響の素晴らしさに感動。
映画も面白かった。

ただ、やっぱり残念なのはこのタイトル。

「ヒューゴの不思議な発明」のときも、狙う客層を間違ってると思ったけれど
原題「武侠」は、金城捜査官が活躍するミステリーというより
少し変わったテイストのアクション映画という印象。
アート系アクションとでもいおうか。
加えて、ピーター・チャン監督らしい濃い人間ドラマが展開される。
人としてどう生きるべきか、というテーマをふくむアクションは壮絶で目が離せない。

映像もストーリーも凝っていて面白いんだけど
天才捜査官が難事件に挑む(←宣伝文句)のを期待されたら、ちょっと違うぞ、と。

農村の映像がすばらしい。
タン・ウェイがとてもいい。
ややクセあり。
松山でもう一度みるつもりです。
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by hasumi-kuno | 2012-05-21 00:00 | 映画・演劇
第三舞台封印解除&解散公演「深呼吸する惑星」を録画で鑑賞。
まず客入れ音楽のロキシー・ミュージックにやられる。
うわあ。
そして、最初の踊りはYMO。
これこれ、このキメ方、懐かしい~。

敗戦、革命の挫折、国や民族とアイデンティティの問題、原子力、鬱と自殺…
笑いの中にさまざまな過去と現在をおりまぜていく。
でもって、最終的にはとってもベタなお別れで締めるってなんなのさ(泣き笑い)
ゲストの高橋一生の若さと透明感がよいなあ。

クレジットに懐かしい名前をいくつか発見。
とださん、いたさん、みんな立派に活躍されてる。
何より驚いたのは、舞台監督が先輩だったこと!
売れっ子だというウワサはきいてたけど、第三舞台もですか。

懐かしくておもしろかったけど、少し反省。
恥ずかしくないように生きなくちゃ。
芝居のテーマもそんなかんじだったよ(たぶん)
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by hasumi-kuno | 2012-03-30 03:33 | 映画・演劇

ヒューゴの不思議な発明

先日、両親と「ヒューゴの不思議な発明」を観に行った。
母に気がかりなことがあるようなので
(それは気にしても仕方ないことなので)
気晴らしに3D体験なんかどうかと誘ったのだ。

感想メモ。

ヒューゴは発明しない。

修理する、といううつくしい決意。

海老はいいことを言う。

3Dどうだった?と父にきくと
「シネスコープを思い出した」と言った。
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by hasumi-kuno | 2012-03-30 03:30 | 映画・演劇

最近みたもの。

ちょっと前に書いてアップするの忘れてました(汗)
みたものいろいろ。

◎「新少林寺」(シネマサンシャイン大街道)

辛亥革命の翌年の設定で、少林寺炎上を描いた
アクション・エンタテインメント。
(実際の炎上はもっと後だそう)

かっこいい〜。アンディが泣かせる〜。
ニコラス・ツェーが美しい!そして極悪非道!
三人のお坊さんがそれぞれ良い。
特別出演のジャッキーも良い味。
ラストはもう火薬、どっかんどっかん、ハンパねえ。
おまけにエンディングがアンディの歌!(本当はあたりまえなんだけど)
このエンディングロール映像がまたすばらしい。

友だちとふたり、興奮しすぎて出口まちがえた。
それぐらい良かったです(笑)


◎文学座公演「殿様と私」

明治19年。西洋化になじめない子爵は
因循姑息と馬鹿にする者たちを見返すために
鹿鳴館でダンスを踊ることを決意。
西洋嫌いのお殿様のダンス修行がはじまった…。

マキノノゾミ作、西川信廣演出。
「王様と私」の設定を借りて、明治の日本人の在りようを描いた作品。
青年座の「赤シャツ」もそうだったが、
笑いの中に重いテーマが織り込まれており、
人間がしっかり描かれているところ、
やっぱりマキノさんは井上ひさし先生とよく似ているなあ。

戯曲もいいが、新劇のスタッフ・俳優の実力にも感動。
役者がうまいから、ほんと笑いっぱなしでした。


◎「スプリング・フィーバー」(シネマルナティック)

夫の浮気に気付いた妻は探偵に尾行を依頼する。
夫が恋した相手は昼は会社員、夜は女装の歌手という顔を持つ
ゲイの青年だった…。

ブエノスアイレスのようなスタイリッシュな雰囲気はなく
性描写も含め、日常をリアルに描いている印象。
だけど明確に語られてないところもあって
ざらざらした映像が理性じゃない部分をぐいぐい揺さぶってくる。

タブーを破っても、逃げても、ふれあっても
孤独なんだよなあと思ったことでした。
ゲイの青年を演じたチン・ハオがいい。
時間がたつにつれ、じわじわと惹かれております。
 
あ、「1911」忘れてた!
まあいいか〜。
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by hasumi-kuno | 2011-12-17 22:51 | 映画・演劇