ぺんぺん草日記 hasumi.exblog.jp

久野はすみの短歌と日記


by hasumi-kuno
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『シネマ・ルナティック』を取り上げてくださっているサイトの紹介
今日は風間祥さんの「銀河最終便」です。

http://sho.jugem.cc/?eid=4817

風間さんは、ネット系歌人の草分けと言ってもいいんじゃないでしょうか。
彼女の歌は、あふれる思いが体を通過したら、もう歌になっていた、という感じ。
わたしの愛唱歌はこれです。

クレッシェンド・デクレッシェンドどうしろというのだ降ったり止んだり雨は/風間祥


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# by hasumi-kuno | 2014-01-23 22:00 | 歌集『シネマ・ルナティック』
『シネマ・ルナティック』について書いてくださっているサイトを
ぽつぽつ紹介していきたいと思います。

まずは砂子屋書房「日々のクオリア」。
都築直子さんの一首鑑賞です。
http://www.sunagoya.com/tanka/?p=11422

都築さんとはずいぶん前にネット歌会「梨の実歌会」でご一緒させていただいたことがあります。
都築さんはその後、2006年に出された第一歌集『青層圏』で現代歌人協会賞を受賞。
すでに第二歌集も出され、ずいぶん差がついてしまったなあ…と、ご活躍を眺めていました。

都築さんから、一首鑑賞で取り上げた旨お手紙をいただきましたが、
そこには「梨の実歌会の同窓生の第一歌集、うれしく拝読しました」とありました。
しみじみうれしかったです。
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# by hasumi-kuno | 2014-01-21 01:55 | 歌集『シネマ・ルナティック』
というわけで、久しぶりの日記です。
発行は11月10日です。
お問い合わせは砂子屋書房まで。
http://www.sunagoya.com/

初めての歌集なのでどきどきしています。
どうぞよろしくお願いします。

先行で、紀伊國屋書店グランフロント大阪店の短歌フェアに置いていただいてます。
フリーペーパーやネットプリント豆本、学生短歌会の冊子など
短歌の「今」に出会えます。
フェアは11月15日までですので、ぜひ行ってみてください。

また、歌集の表紙画と挿画を担当してくださった
版画家•スミダヒロミさんの個展「布と版Ⅲ」でも入手できます。
こちらは11月10まで。

個展会場は松山市高井の「3ta2ギャラリー」
http://3ta2-gallery.com/

スミダヒロミさんのHPもぜひご覧ください。
http://ww82.tiki.ne.jp/~tobuhabakuku/index.html

「ふくみみ」スミダヒロミ
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# by hasumi-kuno | 2013-11-11 00:00 | 日記
今回のテーマは怪談短歌。
でも、あんまり怖くないです。

ブログタイトル「ぺんぺん100%」
http://penpen100.exblog.jp/
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# by hasumi-kuno | 2013-11-03 08:47 | 短歌
大通りからちょっぴり入ったところに、
マスターがたったひとりでやっている喫茶店がある。
一見無造作に見えるしつらえは不思議な調和を保ち、居心地がいい。
そして必ず、おっ、というコーヒーを飲ませてくれる。
足立さんはわたしにとってそんな歌人である。

 水槽の壁はそこそこ透明でさびしいさかな さびしいさなか

「そこそこ」や「さびしい」は歌をつくるなら
なるべく避けるべき言葉だろう。
完全に澄み切ってはいないけど汚くもない水槽。
そこにいるしかない魚のさびしさ。
世界とは…いや、そんな理屈よりもまず、ひらがなの
「さびしいさかな さびしいさなか」の繰り返しに目がいく。
そこにあるのは、虚無だ。
この歌人は詩歌の常識とは逆のベクトルで
言葉を感知しているのではないだろうか。
例えば、次のような歌。

 ナーランダーチューリップらがナーランデー唱えていたり植物経を

 でろんでろでろんとぶるうす弾きおればおれとう已然形ぞかなしき

 なくなったものがおおくてたまらんよたまらんものがたまっているよ

一見、駄洒落のような、やけくそのような言葉たち。
実はこの歌集の背後には「妻の死」があるのだが
悲しみをストレートに出さず、少しずらして詠む。
そういう風にしか表せない、歌人の含羞がせつない。
そして奇妙に明るい悲哀が、読後にじんわりと沁みてくるのである。

 ほろろろろわれはまだまだ酔いたりずひつぎのまえでけむりをのめり

 飲んだかあ、ああ飲んだよう男らに嘘、本当の区別はあらず

宮崎在住。酒と肴の歌がとても良い。
無頼派の男歌である。ただし、とことんやさしい無頼派だ。
発見の歌もおもしろい。
言葉や文字、日常のふとした場面をひっくり返してみせる。

 飛行機雲の先頭をゆく飛行機の見えなくなって秋はひろいよ

 おじいさん・犬・おばあさん・中年が散歩する朝、猫の曖昧

なるほど、飛行機と飛行機雲の関係はそうとも言える。
確かに猫がいたとしてもそれが「散歩」なのかどうかはあやしい。
他にも可笑しい歌はたくさんあって、読み終わるまでに何度もふきだした。
観察力、発想力が生み出すフモール。
それは人間性が加味されてこそ味わい深いものになるのだ。
路地裏の喫茶店で感じるような、人生の味。
もっともっと引きたい歌はあるけれど、あえて引かない。
人に教えたくない、でもすごく教えたい歌集『でろんでろ』。
そこにはきっと、おっ、という歌があるはずだ。

 鮪鯖鱸鱈鱒鰻鯉鰈鰤鮫、がんばれ湯呑み

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# by hasumi-kuno | 2013-07-03 21:02 | 歌集
「最寄り駅まで送りますよ」というボスの好意を素直に受けておけば良かったのだ。
伊丹駅でモタモタし、快速をのがすという大失態。
遅れて部屋に入っていくと「ああ、久野さん、忘年会に来はったん」と言われる。やっぱり久野といえば酒?(汗)

歌は17首、4首選。
なごやかだけど批評はきっぱりしていて、とても気持ちのいい歌会だった。
批評の中での発見、多々。
やけくそ的な勢いのある歌がベテランの方の作品だったりして、みんなチャレンジャーだなあ。

印象に残ったのは、「おり」は生々しい、四句の気持ちになる、「涕」は低いほうへ流れる、我は吾より強し、イツミキトテカ、時雨はマスなど。
いきなり荒城の月を歌いだす吉野さんがラブリーだった。

久野の歌は6票。意味の取りづらさと結句の不全感が問題。

そして結局、忘年会にも参加させていただくことに(笑)
いろいろなお話を聞いて、のろまな亀にもさすがにやる気スイッチが入る。
さめないうちに叩かねば…。

コストコ、IKEAを荒らしていた本隊に三宮でキャッチされ、淡路島経由で四国へ。
帰りは鳥肌実を子守歌に気持ちよくうとうとして、深夜12時半に帰宅。
新淀川歌会のみなさま、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。

拒みつつふれようとする冬の日の柳は深く息をしずめて/久野はすみ
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# by hasumi-kuno | 2012-12-25 23:00 | 短歌
「どうしても伊丹に行きたいんですよ」とボス。
「あー、わたしも行きたいんですよ、難波ですけど」
「じゃ、一緒に行きますか!」ってことで、23日、ボス主催の関西弾丸ツアーに便乗することになった。
メンバーはボス、ボスの弟たかちゃん、元同僚ゆうこちゃん(わたし以外はアラサー)。
予想はついていたけど、4時間笑いっぱなし。

ボスたちの目的は鬼海弘雄写真展。
http://artmuseum-itami.jp/

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素人に理解できるんだろうか…というのは余計な心配であった。
ずらりと並んだモノクロのポーレートにただただ圧倒される。
とにかく濃い。
「アウトローですね」とたかちゃん。
そう、写真家がカメラをむけるのは、どこか外れた人たちなのだ。
そこで交わされた会話、写真家と出会うまでの時間を思う。
なかには思わずふきだすものも。
それでいて、ふいに泣きそうになったりして心が揺さぶられる。
美術館自体も日本庭園があったり、移築された民家(酒蔵?)があったりと
なかなかよい雰囲気でありました。

ボスの予定表どおり、美術館で「放流」されて、難波へ。(後篇につづく)
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# by hasumi-kuno | 2012-12-25 22:30 | 日記
東京の歌人さんたちの忘年歌会にエア参加させていただきました。
歌会の様子をTwitterでつぶやいてくださったので
エアでもとても楽しかったです。
リアルご参加のみなさま、ありがとうございました。

ガチャピンの顔をぴったり貼り付けて静かに朝のお茶をそそぎぬ/久野はすみ
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# by hasumi-kuno | 2012-12-25 19:08 | 短歌
ひさしぶりの松山歌会は題詠、お題は「えらぶ」。
表記自由、言葉を読み込まなくてもOKというゆるいものだ。 

参加者4名、歌は5首。
こぢんまりと、アート系ブックカフェで飲み食いしながらの忘年歌会。
今回は正選1票、逆選1票を入れることになったが、どの歌もあまり傷がなく、逆選に苦労した。
わたしの歌は3票。ただし2票が逆選(笑)
うまいだろうという顔が見える、と光一郎さん。 それって、どや顔?
わたしも光一郎さんの歌を逆選でとっていたので、せいいっぱい逆襲しておいた。
今回の話題は 『侏儒の言葉』、男の蒸発願望、大根は里芋にかえられるか、ちりめんから小さいイカを取り出す機械についてなど。
歌会のあとは、なぜかイノシシの話でもりあがった。

帰り際、曽根さんが「ブーツ、見せてくださいね」とにっこり笑った。
すみません、買ったのは1000円の偽ムートンブーツなんですよ…。

出奔のさいにはきたきものという基準で選ぶ春のブーツは/久野はすみ
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# by hasumi-kuno | 2012-12-25 18:42 | 短歌

「演劇1」

会社からダッシュでシネマルナティックに駆け込んだ。 「もう始まってますか?」 「いえ、まだです。…だれもいないので始めてなかったんです(笑)」

ええっ? まさかの貸し切り? と、思ったら、続いて「くす☆芝居」のお二人がいらした。 3人か…。かなしいけれど首都圏との文化格差を感じずにいられない。いや、松山が特殊なのか。

想田和弘監督の「演劇1」は 劇作家・演出家の平田オリザに密着したド キュメンタリー。 小説でも映画でも、ノンフィクションより フィクションにひかれるのだけど、これは観て良かった。
講演で演劇とはなにかをやさしい言葉で語 り、 稽古場では細かいセリフのタイミングまで執拗にダメ出しをする。 事務所では経営者として膨大な伝票をチェックし、ほんのわずかな合間にノートパソコンにむかって新しい戯曲を書く。
「演劇はイメージを共有するもの。でも観客は簡単にイメージできるものには感動しません。 イメージし難いものを共有できたときに感動するんです。 いちばんイメージできないもの、それは人の心です」
さまざまな現場のリアルが映し出される。 稽古場、事務所、舞台。 劇場のある駒場東大前の日常の風景がいい。
でもわたしのテンションが一番あがったのは、仕込みと場当たりだった。 梁の多いセットに照明をあてるのは難しい。 いかにもスマートな照明プランナーさんのあしもとが、足袋と雪駄だった。 そんなことがしみじみうれしい。
3時間近い映画は、俳優の志賀廣太郎の還暦をサプライズで祝う場面で終わった。「はい、撤収~」の声(笑)
わたしも旅先の舞台の上で誕生日を祝ってもらったことがある。 数日前から旅のメンバー全員でこっそり仕込んでいたのだった。 演劇人はそういう遊びが大好きなのだ。

ワークショップの打ち上げで、参加した中学生たちに平田オリザはこう言った。
「やってて楽しくなければ、それは演劇ではありません」

来週は「演劇2」を観ます。

※引用は記憶に頼っているので正確ではありません。ご了承ください。
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# by hasumi-kuno | 2012-12-15 10:37 | 映画・演劇