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久野はすみの短歌と日記


by hasumi-kuno
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休短日

このところいろいろ追われているのだが
なんとか原稿を送り終えた翌日は、ちょっと短歌のことはおいといて
友人がすすめてくれた本を一気読み。
そしてDVDを一本。

池井戸潤の『下町ロケット』。
直木賞受賞で話題の作品。
ストーリー展開がうまい。
企業もので、開発にかかわる話なのに
文系、数字苦手人間にもわかるように書いてくれている。
ステレオタイプと思う部分もあるけど、元気がでる話。

『トレジャー・オブ・エンペラー 砂漠の秘宝』
ジェイとチーリンの競演にもかかわらずコケたという話題の映画。
うーん、いろいろ盛り込んでるのに、どのエピソードも中途半端?
ワイヤーアクションと馬のアクションはさすが。
砂漠でも美しいチーリン。
これが映画じゃなくて、シリーズもののCMとか
ミュージックビデオだったら絶賛する。
あ、そうか、そもそも制作意図として
ストーリーはどうでも良かったのかも? それならわかる気が。
わたしはツッコミながら存分に楽しんだけど
ストーリー重視の人にはすすめにくいなあ。

気分転換おわり。
今日はこれからまじめに作業します
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# by hasumi-kuno | 2011-09-10 14:08 | 映画・演劇 | Comments(0)

映画・覚え書き

最近観たもの。

「海洋天堂」
東京大会の翌日、すっぴんで駆け込み鑑賞。
自閉症の息子とその父親の物語。
ラスト近くでは館内中がしずかに泣いていたが、
悲しみの涙ではなかったと思う。
とにかくジェット・リーがすばらしい。
映像も美しい。
抑制のきいた佳作。

「孫文の義士団」
オールスター競演の歴史アクション大作。
孫文が香港を来訪、各省の代表者に向けて演説をすることになった。
革命を阻止すべく、朝廷は500人の刺客を差し向ける。
孫文を守るために集められたのは、たった8人の名もなき人々だった…。
前半で義士たちひとりひとりの“戦う理由”を描き
後半で彼らの1時間の戦いを描く。
義士たちのおおかたは革命の意義とは関係なく
孫文の顔さえ知らないというのが、逆にリアルでせつない。
出演者はみんな良かったが、中でも車夫役のニコラス・ツェーは出色。

以下はお盆休み中にDVDで。

「導火線」
ジャンルはギャング映画?(メイキングでそう言ってた)
個人的にはルイス・クー目当て。
でも見所はドニー・イェンとコリン・チョウの死闘。
2人とも武闘のプロだから、すごい迫力だ。
わたしにはバイオレンス色が強すぎたけど
アクション好きにはたまらないだろう。
ざっくり言うと、暴力刑事と相棒の潜入捜査官が
悪の権化みたいな三兄弟と戦う話。
アクション映画に徹していて、潔いかもしれない。

「ブレイキング・ニュース」
面白かった~。
ひとつのビルに強盗、殺し屋、人質の父子、
特捜警察、機動部隊がいりまじる。
指揮官と強盗とのスリリングな頭脳戦、
ガンアクション、男たちの食卓、絆…。
ジョニー・トーの世界を堪能した感じ。
リッチー・レンの魅力全開。
ユウ・ヨン(レッドクリフの劉備)も渋い。

「イン・ザ・プール」
脚本・監督が三木聡、主演・松尾スズキですから
だいたい想像がつくというもの。
競演はオダギリジョーと田辺誠一と市川実和子。
あ、真木よう子もいたりして。
好みでいうと、亀>転々>沼>プール>図鑑、かな。
でも、アナーキーという点では、最強。
ある場面がツボで大爆笑してしまい
今日一日、思い出してはおかしくてたまらなかった。
ああ、また思い出してしまったよ。
最近観た中で唯一の邦画がこれって。
・・・まあいいか。
やっぱり好きだ、三木聡。
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# by hasumi-kuno | 2011-08-20 01:21 | 映画・演劇 | Comments(0)

量と質

7月の東京大会が終わってから、仕事も短歌の事も私事も、
なんとなくバタバタしていた。
仕事は例によって三カ月に一度のピーク。
短歌は同人誌の歌づくりと未来関係の作業と原稿ひとつ。
私事は手習いの昇級試験(残念ながら上がれず)と
松山まつりの野球拳の踊り手集め(こっちは盛り上がった)。

ここ数日ですべてが終わったが、原稿はすぐ次の締切がくる。
同人誌の評論と未来関係がふたつ(ありがたいことです)。
まもなく作業(記念年表の校正)も入ってくるだろう。

もともと優柔不断でカメなのだ。
基本的な考え方を変えなければ乗り切れない気がする。
実作については、しばらく続けていた1日1首が自信になった。
次は「読み」。
なんだってたくさんやれば向上すると信じよう。

TLで見た「量あっての質」という言葉が響く朝。
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# by hasumi-kuno | 2011-08-15 12:55 | Comments(0)

「ベッジ・パードン」

土日は「未来短歌会」の60周年記念大会。
飛行機代が安くなる+息子にも会っておこう
ということで、1日早く金曜日に上京。
昼間は書道博物館へ。
慣れない都会の暑さにくらくらする。

夜は、かつて青春時代を過ごした三軒茶屋で、
三谷幸喜作・演出の人気舞台
「ベッジ・パードン」を、当日券で鑑賞。
出演は野村萬斎、深津絵里、大泉洋、浦井健治、浅野和之。

当日券を買うためには前日に電話で整理番号をとらねばならない。
頑張った!というか、運がよかった?
一発でつながって、5、6番をゲット。
3階の条件の悪い席だが座って見ることができた。
座れたのは10人くらいか。立ち見は50人くらい?
美術は種田陽平。舞台監督、照明、音響は懐かしい方たち。
評判通り、すべての面において完成度の高い舞台だった。

芝居の最中に大きな揺れがおき、客席がざわめいた。
それでも芝居は止まらなかった。
拍手がおきた。

この日、この時だけ、その贅沢な幸福感。
だから芝居を見るのはやめられないのだ。
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# by hasumi-kuno | 2011-07-19 03:45 | 映画・演劇 | Comments(0)
アトリエTNEで、ボンヤリマドグチ公演「お伽の女」を見た。
なかば廃墟のようなビルの4階まで外階段をのぼるとアトリエ。
暗幕と窓が開け放たれていて、ペールグレーの空が見える。
こういう雰囲気は悪くない。
しかし空調設備が整ってないらしく、ひとりひとりに保冷剤が配給される。
パンチすれば冷えるやつ。
みんなで、パンチ。ちょっと楽しい(笑)

内容は、本当は怖いお伽噺系?
物語の主人公(かぐや姫、白雪姫、赤ずきん)と
三人のリアルな若い女性の悩みを重ねた構成が面白い。
演技レベルもなかなかのもの。
しかし…惜しいかな、演出にメリハリと驚きがない。
20年も前に芝居をやめたわたしが
「もっとなんとかすればいいのに」と思うのは
この町の演劇がそれくらい遅れているのか
逆にわたしの感覚が今の演劇からずれているのか。
会話のテンポを倍速にすればいいのにとか
なぜ音楽や効果音をいれないんだろうとか
いろいろ思ってしまうんだけどなあ。

芝居の最中に、遠雷と雨音。
怖い話にはぴったりの会場だっただけに、惜しいと思う。
次回に大いに期待。
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# by hasumi-kuno | 2011-07-03 11:21 | 映画・演劇 | Comments(0)

映画『奇跡』

是枝裕和監督の『花よりもなほ』が好きだ。
ヒーローのいない時代劇。
出てくるのはふつうの、どちらかというとへなちょこなやつばかり。
でも見終わった後の幸福感が格別で、つい人にすすめたくなる。

是枝監督の新作『奇跡』にでてくるのも、ふつうの、
どちらかというとなさけない大人たちばかり。
まあ、大人たちは(主役級ぞろいなのに)脇役なのだが
主役の子どもたちだって、みんないろいろ屈折している。
カメラは時にドキュメンタリーのように子どもたちの「日常」を映し出す。
なにげないやりとりが絶妙で、くすくす、時々、大笑い。
中でもまえだまえだの弟は特にいいキャラ!

意外なストーリー展開も、圧倒的な映像美もない、地味な映画。
だけどいくつかのシーンを思い返すと涙がじんわり…。
ああ、これも人にすすめたくなる映画だなあ。

ちなみに鹿児島の人は倍楽しめると思う。
夫が鹿児島出身なので、わたしは冒頭からおかしくてたまらなかった。
かるかんも出ますよ。
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# by hasumi-kuno | 2011-06-20 22:08 | 映画・演劇 | Comments(0)

作っては壊す

昨日は、不純な動機で借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展へ。
ひとりでは気が引けるので
ジブリと中華映画が好きな若い友だちを誘って3時に待ち合わせ。
「夕方がねらい目」という話(美術館HP)だったが
みんなねらってきたのか、並んでる。しかもどんどん増えている。

それでも床下めぐりは思いのほか楽しかった。
人間サイズのものとアリエッティサイズのものが混じっていて
なんだか混乱するのも楽しい。
壁に大きな切手が貼られているのだが、その消印が「松山」。
あとでネットで見ると、ご当地サービスはもう一カ所
高島屋の包装紙とセロテープがどこかにあったらしい。
見たかったなあ。残念~。

後半は種田陽平の映画美術の世界。
スケッチ画、写真、ときどき模型(所蔵三谷幸喜なんてのも)あり。
「円盗」「歌舞伎町新中心街」「守加護」「青葉屋」
「ホテルアバンティ」「ハワイアンセンター」などなど。
見てる映画は懐かしく、見てない映画は見たくなる。
「守加護」のセット、好きだな~。(つか、こんな字だったんだ、スカゴ)
そして映画ポスターコーナーで劉健一発見。(ああ不純)
最後の解説ムービーで、種田さんの映画界入りのきっかけが
寺山の「上海異人娼館」で絵を描いたことだと知る。
あの美意識の洗礼は強烈だったに違いない。

ちなみに台湾パナソニックCMの美術も美しい。
作っては壊す美。
その、まがいもののうつくしさに惹かれる。
こういうものが、言葉でつくりたいのかもしれない。
現実から離れすぎることなくできたらなあ、などと思う。

グリーン・ホーネットの特典映像でセス・ローゲン曰く
「作ったセットはブッ壊せ」。これはちょっと違うか。
でも、セットとはそういうものだ。

a0011671_11183036.jpgまだ明るいうちに
赤丹で軽く飲んで
おでん食べて
お茶して
いっぱいしゃべっても
まだ9時。
余裕で帰宅。
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# by hasumi-kuno | 2011-06-12 11:20 | 日記 | Comments(0)

プレーリードッグ?

3日、ラブリー(元)編集長が帰省したので、
急遽、デザイナー氏、その娘のような弟子と四人で飲む。

「あいかわらず小さいな」とデザイナー氏。
しかし、あいかわらず、飲むし食べるし。
締めに米を食べないのはわたしだけ。
三人ともなんで太らないのか、非常に不可解。

東京の話、出向先の話をいろいろ聞く。

仕事中に揺れてみんなが様子をうかがう感じが
プレーリードッグっぽいとか、
夜は暗いけど治安はニューヨークよりましとか、
なにか比喩や比較が間違ってる気もするけれど
さすがラブリー編集長、肝が座っている。

「この笑いが見たくて俺は頑張ってたんだ」とデザイナー氏。
仕事って、そんなことが意外に大事だったりするのだ。

楽しい夜でした。
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# by hasumi-kuno | 2011-05-08 11:17 | 日記 | Comments(0)
短歌関係の宿題が終わらなくて1日じたばた。
なんとか八割がた終わったので、夕方、歌会へ。

5人の参加者で、5首をじっくり批評。
秋川さんの異様なテンションのおかげで
とても楽しかった。(思い出し笑い)

震災の歌がほとんどだったが
それぞれの歌柄がいつも以上にはっきり表れていて
ちょっと驚く。

片上さんはストレートに怒りを。
光一郎さんは鮮烈なイメージを。
秋川さんはふと感じた孤独を。

曽根さんの歌には参った。
考えたこともない大胆な発想、大胆な破調。
今はそういう歌しかできないのだとおっしゃる。
定型におさまりきらないものが
うちがわに定型をはらんで立ち上がってくる。
この80代の歌人は、すごい。

じつは今回から歌会のメンバーがひとり減った。
ほんとうに残念だが、しかたがない。
新しい人が入ってくれるといいんだけどなあ。
求む、愛媛の若男子。若くない人も女子も大歓迎。

若い女性といえば、最近このブログがお気に入り。
この人もすごい。
http://sky.konosaki.raindrop.jp/

さて、本日の久野の歌は4票でした。わーい。

筋なべてやわらかくなれ花ひらくひる弁当の蕗のさみどり 
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# by hasumi-kuno | 2011-04-12 06:55 | 短歌 | Comments(0)

温度差

今回の震災に比べると、わたし自身の芸予地震の体験など
どれほどのこともないと感じる。
アルバイト先のビリヤード場のレジで
ただ立ちすくんでいただけだった。
ガラスの灰皿がひとつ割れたけど、硬直しているわたしを尻目に
若い同僚がさっさと片づけてくれた。

ただひとつ、 あのときに感じた「温度差」については
ときおり思い返してせつなくなる。

芸予地震のとき、両親は平屋の自宅にいて
叔母(母の妹)は古いマンションの9階にいた。
両親の家ではほとんど何事もなかったのだが
叔母の部屋では、大型テレビがラックから落ちかけ
食器棚から食器が飛び出し、破片が床に散乱した。
一人暮らしの叔母は不安と恐怖でいっぱいだったと思う。

父は叔母に「こちらはなんともないから」と
のんびりとした口調で電話をいれた。
パニックをおこしていた叔母にしてみたら
これはとんでもないことだった。
叔母はもうれつに怒った。
父にしてみれば叔母を落ち着かせようと思ってしたことが
とがった神経を逆撫でしてしまったのだ。

そういう気持ちのすれ違いが、いま
日本中で起きているのだろうか。

そして父親似で、やはり逆撫でしてしまいそうな自分は
なるべくだまっていようと思いながら、できなかったりするのだ。
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# by hasumi-kuno | 2011-03-20 09:52 | 日記 | Comments(0)